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困難な課題に取り組み成し遂げた 「電源セミトレーラ」の設計困難な課題に取り組み成し遂げた 「電源セミトレーラ」の設計

整備製作部門
栗原 伸浩 2007年入社 工学部宇宙航空システム工学科卒

最初に“積載物ありき”、
お客様が何を載せたいか

写真 商社でありながらメーカーの顔を持つ。そんな日通商事の特徴が現れているのが整備製作部門だ。東京製作所では、トレーラ・特殊車両などの製作を行っており、栗原は設計を担当していた。トレーラは周知のように牽引車に接続され、牽引されるモノを運ぶための車両。その製作は、まず“積載物ありき”で始まる。つまり、お客様がトレーラに何を載せたいか、そのニーズに対応した設計・製作が求められるのだ。栗原は大学は理系だったものの、ロケットや飛行機など飛行体の研究を専攻していたため、トレーラは未知の分野だった。 「大学の授業で関わらなかった世界ですし、普段の生活でもあまり馴染みのないものですから、それらのモノを理解するのに当初は苦労しました。さらに設計技術に加えて、道路運送車両の保安基準などといった専門法規も正しく理解、吸収しなければならず、入社当時は設計実務と並行してひたすら勉強の日々でしたね」 そんな栗原に、着実に技術を習得していた入社3年目のとき、新しい仕事が舞い込んだ。 写真

複数の業者との共同作業、
山積する難問に挑んだ

写真 栗原に託されたのは、東京製作所としても前例がない「電源セミトレーラ」の設計だった。これは、いわば“移動発電所”ともいえるものでトレーラ部分に発電機を載せるというもの。栗原は当初は「通常のトレーラ同様に取り組めばいい、前例がないからといって怖れることはない」と思っていたが……、勝手は違った。 「課題の一つは単独で製作し納車するのではなく、複数の業者と共同で製作を行うことでした。他社との、入念な仕様打ち合わせや技術情報のやり取りなど私にとって初めての経験。各方面の専門家との技術を媒介にしたコミュニケーション自体が難しさにプラスしてそれを実際の設計に反映させていく中で様々な困難な局面がありました」 仕様検討を通じて、「電源セミトレーラ」は移動性を持たせるものの、通常は地面に固定して使われることが判明。最大の課題は、地震などの揺れにも耐えられる“強度”を持たせることだった。固定する場合に使用するボルトはどの箇所で固定するか、強度確保のために採用する支持具の強度、スペースはどうするか、適切なジャッキアップの方法、トレーラのフレーム自体の強度、寸法公差といわれる誤差の精密性……一つひとつの課題をクリアしつつ設計を進めていった。他業者からの専門的な質問に答えることができず悔しい思いをしたことも一度や二度ではなかった。そして設計は仕上がった。 「こうしてさまざまな業者の技術の集大成ともいえる「電源セミトレーラ」は完成し、車両がお客様の元へ配備されました。立ち会った営業担当者からその写真を見せられたときは感激しましたね。この案件は、技術的な知識のみならず今日の私の仕事のやり方や考え方の基礎を築いてくれた、いわば原点といえるものでした」 写真

社会貢献の一翼を
担うやりがいの実感

写真 栗原は、どんなことにも興味や好奇心を持ち、仕事を楽しむことが大切だと考えている。だから何事にもポジティブにチャレンジしていきたという。かつて例の無いものを運ぶニーズがいつ発生しても対応できるように、常日頃、部材や電気系統、油圧など多彩な知識を吸収するように心がけている。 「トレーラや特殊車両は、ビル建築の際の資材の輸送、ショベルカーなどの建設機械の輸送、あるいは新幹線やトランスの輸送など、以外に身近なところで社会や生活に寄与しているものです。自分の仕事が社会貢献の一翼を担っているところに、やりがいを感じています」 そのやりがいの実感が栗原のモチベーションの源泉でもある。 写真

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